議会報告
平成27年6月16日 質問答弁
【質問者】若江議員
【答弁を求められた者】消防局長
【主管課等】警防課

【質問要旨】

3 消防救急艇「はやぶさ」の運用につい て

(1)消防職員の定数や人員配置等の課題があることは重々承知しているが、消防救急艇「はやぶさ」の係留地を三津浜桟橋から大浦港に移すことの見解を問う。
(2)本格運用から5年以上が経過し、船長や隊員は、訓練等や経験によりスキルが向上していると思うが、今後の人員配置、職員の養成等の運用方針、ソフト面の展望を問う。

【質問】

次に、消防救急艇「はやぶさ」の運用についてお伺いいたします。
本市は、三津浜桟橋に係留中の消防救急艇「はやぶさ」をはじめ三津の渡し船が「すさき丸」、「こぶかり丸」の2隻、鹿島渡船が「かしま」、「花へんろ」の2隻、その他、行政連絡船「かもめ」、離島診療船「しまどり」、海面清掃船「かいせい」の計8隻の船舶を所有しています。
今後は、各公用船の老朽化に伴い、代替え船についての議論や計画も行われていくと思います。
そのうち、消防救急艇「はやぶさ」は、平成17年1月の旧松山市、旧北条市、旧中島町の合併に伴い有人2島から有人9島を有することとなった松山市が島民、市民の消防救急体制の更なる充実、向上を図るため平成21年2月に竣工し、同年10月本格運用を始め今日に至っています。
消防救急艇「はやぶさ」導入により合併前には、島民で編成する消防団のみで対応していた火事や事故に対し、高度な知識、技術、装備を有する消防隊の投入で、より効果的な災害対応を行うこと、そして、島内で発生した傷病者に対し、いち早く救急隊員が接触し、病院に搬送するまで継続的に処置を行うことが可能となり、島民の安全・安心は大きく向上したと感じています。
現在、愛媛県が検討を始めているドクターヘリが導入されれば、気象条件による影響や各々の機能別特徴を相互に補完する運用も可能となり、更なる体制の強化に繋がると期待もしています。
なお、平成25年中及び平成26年中の出動件数は、同数の314件となっており、平成26年中の314件の出動内訳は、救急出動296件、救助出動9件、火災出動4件その他出動5件となっており救急出動が94.3%となっています。
また、各島への到着所要時間及び行き帰りの所要時間は、係留している三津浜桟橋の松山港務所には、船長待機室があり、常時、船長1名が待機しており、西消防署に消防救急艇の出動指令があった後、出港するまでに、救急隊員や救急車の乗船のほか冬場の暖気運転に10分程度の時間を要するとのことであります。
三津浜桟橋出港後は、潮流や気象状況にもよりますが、大浦港23分、神浦港23分、睦月20分、野忽那20分、二神25分、怒和30分、津和地35分、泊8分、由良10分、釣島15分、安居島40分となっています。
そこでさらに、搬送時間を短縮するためには、現在の係留地を島嶼部に変更することが考えられます。三津浜から中島本島に移した場合には、大幅な時間短縮が見込まれ、他の島へも短時間で運行可能となるなど、島民の救急活動の更なる向上が図られ、大きな効果をもたらすものと考えます。
そこで質問の第1点目は、消防職員の定数や人員配置等の課題があることは重々承知していますが、消防救急艇「はやぶさ」の係留地を三津浜桟橋から大浦港に移すことのご見解をお聞かせください。
質問の第2点目は、本格運用から5年以上が経過し、船長や隊員は、訓練等や経験によりスキルが向上していると思いますが、今後の人員配置、職員の養成等の運用方針、ソフト面の展望をお聞かせください。

 



【答弁】

(1)に対する答弁

消防救急艇「はやぶさ」は、伊予灘に画した山口県境や広島県境と接する広範囲な海域にある9つの島で暮らす方々の安全を守るほか、石油コンビナート地区や沿岸部での火災防ぎょや救助など、多様な消防活動ができるよう整備したものです。この船の導入にあたっては、消防隊員とともに、救急車や消防ポンプ積載車を緊急搬送するほか、船舶や沿岸部火災にも対応する放水設備や、海上での救助活動に使うエンジン付き小型ゴムボートを装備しています。また、港へ到着後、直ちに救命処置ができるよう、船内のキャビンにも高度な救命資機材を搭載しています。そこで、この消防救急艇の係留場所を中島大浦港へ変更することについてですが、先ほどご説明を申し上げましたとおり、この船は、島しょ部での活動のほか、垣生地区の空港周辺から北条浅海地区に至る長い海岸線での活動や、
西部地域の石油コンビナート災害、さらに、重要港湾である松山港内の火災や事故などで、多様な役割を果たす必要があります。また、この船の整備には、松山空港周辺の事故にも即応する目的で、空港環境整備協会の助成事業を活用しており、空港から9キロメートル以内の港に係留することも条件になっています。そのため、これらの諸条件を考え合わせ、西消防署の特別救助隊や特殊消火隊など、高度な技術を持つ隊員と車両や資機材を災害現場へ迅速に搬送するため、限られた消防力を有効活用できる最適な係留場所として現在の三津浜港を母港としているものです。なお、今後も、愛媛県が導入を検討しておりますドクターヘリや海上保安部の巡視船との連携で、島に暮らす方々が更に安全で安心できる消防体制づくりに努めてまいりたいと考えています。
以上です。

(2)に対する答弁

消防救急艇「はやぶさ」は、平成21年10月の運用開始から、26年末までの5年余りで、延べ1,606件出動し、そのうち救急が1,521件、救助が43件、火災が28件などとなっており、毎年300件程度出動しています。これらの活動は緊急性を伴い、昼夜を問わず、また、濃霧や強風時にも行われるため、当初から、海上保安部や民間航路などで長い乗船歴を持ち実務経験豊富な人材を船長に充てるほか放海上業務への適性を見ながら救急隊員の資格と船舶免許を併せ持っ消防職員を配置し、安全運航に努めてきました。そこで、これらの業務に関する人員配置や職員の養成など、ソフト面の展望については、これまでも、船舶資格を有するOB職員の再雇用などにより、船長や救急隊員を補助する甲板要員を追加配置し、事故防止に万全を期していますが、今後は、有資格消防職員の中から、自己申告で希望する職員を優先配置するなど、訓練や実績を重ねながら、将来的には消防職負の船長を独自に養成したいと考えており、既にこれに応えるスキルを持った職員も誕生しつつあるというのが現状です。しかしながら、「はやぶさ」に配置する隊員も、長期的な視点で見れば、他の消防隊員と同様に定期的な人事異動が必要です。先般、上島町が使用していた救急専用艇が更新されることになり、上島町から有償で譲渡の打診を受けたことから、現在、その船の取得に向けた契約業務を進めています。したがいまして、この船が確保でき次第、速やかに現行消防救急艇の予備船として運用するとともに、消防職員の練習艇としても活用し、今後の要員を養成したいと考えています。また、この船を取得することで、消防救急艇のドッグ入りや、緊急トラブルにも対応でき、より確実な24時間365日の運用体制が整備されるほか、現行行政連絡船の代替え船としての活用も視野に入れ、有効活用する計画としています。
以上です。

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