議会報告
平成25年12月9日 質問答弁
【質問者】若江議員
【答弁を求められた者】市長
【主管課等】観光・国際交流課

【質問要旨】

1 新ゴールデンルートについて

(1)国が広島・松山を含めたルートを新ゴールデンルートとして提案することに至った経緯について
(2)新ゴールデンルートとして提案されることの意義や期待される効果について
(3)今後、外国人観光客が増加すると思うが、誘客に向けてとのような 取り組みが必要と考えているか。

【質問】

松山維新の会の若江 進でございます。
ただ今から、一問一答方式で一般質問を行いますので市長はじめ関係理事者の明快なご答弁をお願いいたします。
まず初めに新ゴールデンルートについてお伺いいたします。
本市では、外国人の誘客へ向けて、これまで愛媛県や周辺市町と連携して、国際定期路線が就航している韓国、中国を中心に誘客促進に努めるとともに、アメリカのサクラメント市、ドイツのフライブルク市とは姉妹都市協定を、韓国のピョンテック市とは友好都市協定を締結し、それぞれの都市との交流を深めて来ました。
また、平成21年10月に、同じ名前を有する空港があることを縁に、訪問団を派遣したことをきっかけに、道後温泉旅館協同組合と台北市温泉発展協会との間で交流協定が締結され、台湾民放八大(はちだい)テレビによる台湾ドラマ『アリスへの奇跡』の松山ロケ誘致、さらには、?(かく)龍斌(りゅうひん)台北市長はじめ台湾・台北市政府関係者等が訪問されるなど、台北市との本格的な交流を展開され、そして、本年10月には、本市が「夢の懸け橋」と描いた、松山空港と台北松山(しょうざん)空港間の直行チャーター便の運航が実現したところであります。
統計上の数字をみても、平成24年の台湾からの本市への観光客数が、対前年比で約1.8倍に増加したことは、こうした取り組みの成果として、裏付けられるものであると評価しています。
その一方で、本市への外国人観光客数は、まだまだ少なく、伸び悩んでいるようにも思います。広島県の統計によると、対岸の広島へは、年間67万6千人の観光客が訪れ、その内訳をみても、アメリカからは約9万6千人、オーストラリアからは約5万4千人、欧州からは約13万1千人と、これらを単純に足しただけでも、28万人を超えるお客さんで賑わっています。
インターネットで世界最大の旅の口コミサイトの中の外国人に人気の観光スポットランキングにおいても、特に欧米からは、広島平和記念資料館と厳島神社は、常にトップランクに評価されています。
そのような中で、松山にも大きなニュースがありました。
先月には、EU28カ国、約5億人を代表する立場であり、自ら句集を出されるほどの俳句愛好者としても有名なヘルマン・ファン=ロンパイ議長が、松山にお見えになり、また、フライブルクとは姉妹都市提携25周年を迎えるなど、俳句や環境といった分野において、国内はもとより、欧州から松山に注目が集まる機会を得たことは大変喜ばしく、加えて、欧州連合の本部の置かれるベルギー・ブリュッセルや、フライブルク、それぞれの都市に松山発祥の観光俳句ポストを設置したことは、本当に意義深く俳句愛好者や教育分野を通して日常的に松山を意識していただけるシンボルとして、重要な役割を果たしていくものと考えています。
さらには、このたび、国が、訪日ツアーの造成と訪日外国人旅行者の拡大を図るため、
海外の旅行会社の責任者等を招き、国内最大の訪日旅行商談会「ビジットジャパン トラベルマート2013」を開催するにあたり、新たなコースとして「京都・広島・松山コース」が設定され、しかも、「東京、京都、大阪」のゴールデンルートに並ぶ、「新ゴールデンルート」という名称で提案されたことは、ビッグニュースでありました。
これに伴う視察ツアー団約30名は、先月26日に広島から松山 へフェリーで入り、松山城や道後温泉界隈を視察し、松山に宿泊したのち、27日からの商談会に臨まれたとのことであります。
そこで、質問の第1点目として、国が広島・松山を含めたルートを新ゴールデンルート として提案することになった経緯について、把握している範囲でお示し下さい。
次に、第2点目は、特に観光分野における都市間競争は激しく、他の地域にも魅力ある観光資源や、周遊ルートはあると思いますが、このルートが、新ゴールデンルートとして提案されることの意義や期待される効果について、どのようにお考えか、お聞かせ下さい。  次に、第3点目として、外国人観光客を受け入れるにあたり、受入環境を充実させる必要があると考えますが、今後、外国人観光客誘致へ向けて、どのような取り組みが必要と考えているのか、お聞かせ下さい。



【答弁】

(1)に対する答弁

新ゴールデンルートとして、 提案された経緯について、お答えします。 国では、 観光立国の実現へ向けた取り組みを本格化した、 「ビジット・ジャパン」のスタートから10年、 観光庁発足から5年という、 節目の年にあたる2013年に、 観光を政府の成長戦略の柱の一つとして 明確に位置づけ、 訪日外国人旅行者数1000万人を達成すること、そして、2000万人の高みを目指すという 目標を掲げて、外国人観光客の誘致へ向けた 具体策に取り組んでいます。 そのようななかで、 先月11月末に横浜で開催された、 国内最大の訪日旅行商談会には、 世界21か国・地域から、 過去最多の304社の海外バイヤーや 海外メディア13社が参加されましたが、 それに先立ち実施された、 旅行商品の造成の可能性が高いコースを 視察する「ファムトリップ」では、 全国で9つのコースが設定されるなかで、 新たに「京都・広島・松山のルート」が 採り入れられ、 唯一、「新ゴールデンルート」という名称で 提案されました。 その背景には、ゴールデンルートの一角でもある京都に、 世界遺産を有し、人気の高い広島と宮島、 風光明媚な瀬戸内の素材を絡めた 新たなコースを基軸に、 松山については、道後温泉本館という、 ミシュランガイドで最高評価の 三つ星観光施設を有していること、 まちがコンパクトで観光しやすいこと、 松山城や、 まち歩きメニューなどのコンテンツが 近年、充実してきていることなどが、 評価を受けたものと思われます。 また、広島、松山間の移動は、 個人旅行が大半を占める、 欧米やオセアニア地域などからの観光客も 動きやすいよう、 航路を活用した海上ルートが採用され、 さらには、旅行会社や交通事業者からの高い評価も追い風になったと伺っており、 まさに、本市が、これまで、 瀬戸内・松山構想に基づき、 広島地域との広域連携のもと、 旅行会社や交通事業者ともタイアップした、 戦略的な取り組みが功を奏したものと 考えています。 以上です。

(2)に対する答弁

新ゴールデンルートとして 提案されることの意義や 期待される効果について、お答えします。 大きくは、3点あげられると考えています。 まず一つは、広島・松山蘭の移動について、 海上ルートを活用し、 山陽一・松山を周遊するルートが、 事実上、国策として、位置づけられたことです。 早速、先月、11月20日に、 久保観光庁長官とお会いし、瀬戸内・松山構想や、 その実現へ向けた様々な取り組みについて ご説明する機会をいただきましたが、 「新ゴールデンルート」の一翼を担う、 「広島・松山ルート」が、旅行市場に、 より一層定着するよう、 取り組みを強化していくことを 申し上げたうえで、 国の継続的な支援をお願いしたところです。 二つ目は、国内旅行の造成や販売展開を担当される、旅行会社の皆様の意識が 大きく動いたことです。 11月25日に、昨年に引き続き、 広島市と合同で、関西エリアの旅行会社、 交通事業者、メディアを対象とした「観光商品説明会」を開催し、本市が開発した、 松山や、瀬戸内海の観光商品について、私が、直接、プレゼンテーションを行い、 意見交換会の席にも臨みましたが、 特に、この新ゴールデンルートの反響は大きく、 関西マーケットにおいて、 新たな商品を造成する機運の高まりを 実感しました。 今年から来年にかけて、 大手旅行会社による、 四国・松山方面への集中送客キャンペーンも、 次々に決定していますので、 着実な集客実績に繋げていきたいと思います。 三つ目は、広島市をはじめとする、 広島地域との、さらなる広域連携強化への 期待が膨らんだことです。 まだまだ、山陽は山陽、 四国は四国という単位で、 旅行商品は造成されていますが、 瀬戸内海や、それぞれの地域における観光商品に磨きをかけ、 観光客をエリア全体で呼び込むとともに、 これを機に、広島・松山双方型の 市民交流を活性化するための具体策にも 挑戦していきたいと考えています。 以上です。

(3)に対する答弁

外国人観光客の誘客へ向けての 取り組みについてお答えします。 外国人観光客の受け入れ整備につきましては、 既に国のモデル地区に指定され、 空港、駅、港といった交通結節点から、 松山城、道後温泉などの観光地までの 交通機関等への多言語情報提供の充実、 宿泊・商業施設を主眼とした 多言語対応ツールの作成・啓発など、 外国人旅行者の利便性の向上に取り組んでいます。 また、現在、国では、 観光立国実現の一環として、道路案内標識が 外国人旅行者にもわかりやすいものとなるよう、 英語表記の改善を推進することにしており、 全国から戦略拠点、地方拠点を選定するなかで、 松山市も地方拠点として、選定されましたので 今後、国や県とも連携を図りながら、 外国人旅行者の受け入れ環境の整備に 先行的に取り組むことにしています。 加えて、今回のファムトリップにも 11か国・地域から約30名の海外バイヤーに 参加していただいていますので、 その参加者や専門家などからの 具体的なご意見も踏まえ、 国や広島地域、あるいは、 船舶会社、旅館ホテルをはじめとする 地元観光事業者とも連携を深めながら、おもてなし日本一を目指す松山市として、 外国人観光客に対しても、 松山旅行を十分に満足していただけるよう、 そして、この「新ゴールデンルート」が、 名実ともに、「光り輝くルート」として 旅行市場に定着するよう、 全力で取り組んでまいりたいと考えています。 以上です。

このウィンドウを閉じる
松山市議会議員 若江進(わかえすすむ)を育てる会事務所
〒791-8061 松山市三津3丁目9−18
TEL:(089)907-0870 FAX:(089)907-0871
Home Page:http://www.wakae.net  E-mail:susumu@wakae.net