議会報告
平成22年12月17日 質問答弁
【質問者】若江議員
【答弁を求められた者】農林水産担当部長
【主管課等】農林水産課

【質問要旨】

2.農業振興について
(1)有害鳥或被害について
@特に被害が増大しているイノシシによる被害は、どういった場所てと のような農作物が被害を受けているのか。
A有害烏醜被害への対応について、現在の取り組みとその状況及ひ 今後の被害対策について
B狩猟者は、高齢化が進み、店改正による猟銃許可免許の更新手続 きの煩雑さや更新経費の負担等により年々減少しており、厳しい状 況てあると聞いているか、捕獲隊員の増加を図るための支援につい て
C 駆除した烏款の処理に対する今後の対応について

【質問】

次に農業振興についてお尋ねいたします。
近年、中山間地域を中心に、野生鳥獣による農作物被害が各地で広がっております。食料・農業・農村白書によると、鳥獣による全国の農作物被害額は200 億円前後で推移しているとされていますが、自給用の生産物被害や心理的な被害、耕作の放棄等は被害額には必ずしも反映されておらず、農山村の住民や関係機関・団体職員によりますと、ここ数年で被害が劇的に増加しており、その影響範囲もまた拡大している状況であるとお聞きしております。
鳥獣被害拡大の背景には、気候変動、農山村の過疎化・高齢化の進展、耕作放棄地の拡大、里山の荒廃、狩猟者の減少・高齢化等、様々な要因があると認識しております。
特に、今年は、日本各地において、クマやイノシシ、サルによる被害が報道されるなど、鳥獣による被害が全国的に深刻な問題となっております。
本市においても、中山間地域や中島などの島しょ部で鳥獣被害が増加しており、特にイノシシによる農作物被害が拡大しております。幸い本市においては、人的被害は報告されていないようですが、イノシシが住宅地にも出没し、住民に恐怖感を与えるなどの相談も寄せられているとのことでありますので、農作物被害のみならず人的被害も懸念されるところでございます。
農家の方が時間をかけ丹精込めて作った農作物を、ようやく収穫という時期にイノシシの被害に遭い、生産意欲が低下する上に、農産物の価格が低迷している中、このままでは耕作放棄をせざるを得ない状況にもなってくるのではないかと心配をいたしております。
基本的には自分の農地は自分で守らなければなりませんが、施設整備・機材設備への対応は、農業を取り巻く厳しい経営環境の中、農家にとっては経済的にも大きな負担となり、個人でできることには限界があります。
鳥獣被害防止は、農家自らの防護対策も重要でありますが、鳥獣の捕獲やそれを行う狩猟者の育成・確保、施設整備・機材設備への支援等、農業者や農協、猟友会、行政等関係者関係機関等が一体となった体制整備と取り組みにより、効果的な鳥獣被害防止対策を講じる必要があると考えております。
今議会において、農業振興費として、有害鳥獣捕獲事業に対して950万円が計上されております。
本事業の目的は、急増しているイノシシやサルによる農林作物の被害に対応するため、有害鳥獣捕獲許可に基づくイノシシ・サルの捕獲に対する奨励金及び鳥獣害防止施設を設置するために必要な資材の購入経費に対して松山市単独事業として支援するとしております。
しかしながらイノシシは、一度に8匹ほどの子どもを産み、繁殖力が非常に強いことから電気柵等の鳥獣害防止施設の設置では、増加を食い止めることができないため、私は、捕獲することこそが最大の被害防止策と考えております。
そこで、第1点目は、本市における有害鳥獣被害の中でも特に被害が増大しているイノシシによる被害は、どういった場所でどのような農作物が被害を受けているのかお聞かせ下さい。
2点目は、本市における有害鳥獣被害への対応について、現在の取り組みとその状況及び、今後の被害対策についてお聞かせ下さい。
3点目は、狩猟者は、高齢化が進み、法改正による猟銃許可免許の更新手続きの煩雑さや更新経費の負担等により免許の更新をためらい、年々減少しており、厳しい状況であるとお聞きしておりますが、捕獲隊員の増加を図るための支援も考えられますが、ご見解をお聞かせ下さい。
最後に駆除をした鳥獣の処理に対して、解体処理施設がないことからその処理に困っているというお話もお聞きしております。解体処理施設を民間団体が設置した自治体もあるとお聞きしておりますが、本市の今後の対応をお聞かせ下さい。
 以上で一般質問を終わります。市長はじめ関係理事者の明快なご答弁をよろしくお願いいたします。



【答弁】

若江議員に農業振興についてお答えします。まず、イノシシによる被害発生場所及び被害作物についてでございますが、被害発生場所については、本市全域で発生しており、中でも内陸部では北条地区、伊台・五明地区、坂本地区などの中山間地域一帯で被害が増大しており、島しょ部では中島本島と怒和島において多くの被害が発生しております。また、被害作物につきましては水稲、かんきつ、クリ・カキ・ブドウ・キウイ等の落葉果樹やイモ・豆類・カボチャ・スイカ等の野菜類で食害や枝折り、掘り起しなどの被害を受けております。次に、有害鳥獣被害への対応についてのうち、現在の取り組みとその状況につきましては、有害鳥獣捕獲許可により猟友会が銃器・ワナによる捕獲を行っているところであり、現在までに市内11地区において、延べ26回にわたり実施し、捕獲頭数は昨年度が257頭、今年度は11月末現在で435頭となっております。また、防護対策として、21年度から県事業を活用した電気柵などの防護施設の設置を行っております。次に、今後の被害対策と 捕獲隊員の増加を図る支援については関連がございますので一括してお答えします。本年は例年になく被害が増大し、農家の生産意欲の低下が懸念されますことから、12月補正予算において市単独事業による鳥獣被害防止緊急対策事業を計上し鳥獣被害防止対策をより一層推進していくこととしております。また、被害を防止するためには、農地に餌となるようなものを残さない取り組みや、耕作放棄地の解消、捕獲による個体数の調整、侵入防止柵の設置等を合的に行うことが重要であると考えており、今後においては、早急に行政、農協、猟友会、農業者等関係機関・団体で構成する「有害鳥獣被害防止対策協議会」を立ち上げ、捕獲隊員の育成・確保のため、農業者等の狩猟免許取得や捕獲機材への支援、鳥獣被害防止計画の策定、鳥獣被害対策に関する意識の啓発など、関係機関・団体が連携した体制整備を行い、有害鳥獣被害防止対策に努めてまいりたいと考えております。最後に、駆除した鳥獣の処理についてでございますが、増加する捕獲鳥獣に対応するため、捕獲した鳥獣の処理・加工する施設を設置し販売に繋げる取り組みは、年間を通じた安定的な捕獲や食肉の安定生産はもとより、安全性の確保、加工施設の維持管理、販路の開拓・確保など様々な課題がございますので、今後関係機関・団体を含め研究を行ってまいりたいと考えております。

このウィンドウを閉じる
松山市議会議員 若江進(わかえすすむ)を育てる会事務所
〒791-8061 松山市三津3丁目9−18
TEL:(089)907-0870 FAX:(089)907-0871
Home Page:http://www.wakae.net  E-mail:susumu@wakae.net