議会報告
平成21年6月22日 質問答弁
【質問者】若江議員
【答弁を求められた者】市長
【主管課等】市民政策課・子育て支援課・道路建設課・空港港湾課・市民参画まちづくり課

【質問要旨】

1.三津浜地区のまちづくりについて
(1)地区の最重要課題である三津浜支所を併設する松山市厚生福祉センターの建替えのための、(仮称)三津浜地域交流センター建設事業を今議会において予算化するに至った経緯と地域交流センターとして今後の果たす役割について
(2)三津浜商店街のみち整備のための、安全歩行空間整備並びに「三津の渡し」渡船運行事業の整備計画の概要と事業実施により見込まれる効果について
(3)まちづくり協議会の設立準備活動の進捗状況及び協議会が設立された場合、このまちづくり交付金事業実施によって整備された地域資源の活用をまちづくり協議会が検討することについて


【質問】

 自民党議員団の若江進でございます。
ただ今より一般質問を行います。
今年は、天皇陛下御即位20年にあたりますことから、2月11日の建国記念の日にひめぎんホールにおいて、天皇陛下御即位20年奉祝愛媛県民大会が、約3,000人の県民の参加を得て盛大に開催されました。また、4月10日には、天皇皇后両陛下におかれましては、御大婚50年をお迎えになりました。
国民の一人として心よりお喜びを申し上げますとともに、日本国、国民、皇室の益々の繁栄と発展をお祈りいたします。そして、本市においては、市制施行120周年を迎えました。本市の益々の繁栄、発展と市民の幸せを祈りながら、以下、質問に入ります。
まず始めに、三津浜地区のまちづくりについてお伺いいたします。
本市においては、平成16年に国が地域経済の活性化を図ることなどを目的に創設した「まちづくり交付金制度」を有効に活用するため、いち早く、市内中心部を対象にした都市再生整備計画を策定し、フィールドミュージアム構想の具現化事業を打ち出しました。
そして、松山城周辺のセンターゾーンにおいては、「坂の上の雲ミュージアム」の建設やロープウェイ街の整備、道後温泉サブ・センターゾーンでは、道後温泉本館周辺の道路景観整備を行うなど、国の補助制度をうまく活用し、新たな魅力を生み出して参りました。
こうした中、いよいよ、今年の11月29日からは、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の放送が開始されます。これにより大幅な観光客の増加と経済効果が期待されるところであります。
 一方、他のサブ・センターゾーンにおいても、それぞれの地域資源や特性を活かした、まちづくりの輪が広がり、地域主体のフィールドミュージアムづくりが進められております。
中でも、三津浜地区においては、港町の風情を感じる特性を活かした様々な取り組みがなされており、ソフト面では、平成7年から継続的に実施されている、地区全体を博物館にみたてた「三津浜生活博物館」に加え、三津浜夢港計画実行委員会による地域特有のお好み焼き(三津浜焼き)を活用したまちづくりや、地域におけるまちづくりを総合的かつ主体的に担う「まちづくり協議会」の設立準備など、住民主体による新たな試みが行われております。
また、ハード面においても、平成15年に松山市が国の「交通まちづくり特区」に認定されたことを受け、人に優しい交通体系を目指して策定した「総合的まちづくり計画」に基づき、道路景観整備に取り組むとともに、今年2月には伊予鉄三津駅舎及び駅前広場が整備されるなど、新しさと懐かしさがうまく調和したまちへと変貌を遂げようとしているところであります。
 しかし、地区の最重要課題である三津浜支所を併設する松山市厚生福祉センターの建替えは、なかなか進まず今日に至っておりました。現在の松山市厚生福祉センターは、長年三津浜、宮前、高浜地域を始めとする近隣地区住民等への市民サービスの拠点としての支所機能を発揮し、公共サービスの提供に寄与するとともに、会議室は各種団体等に利用され、三津浜地区のみならず周辺地区住民の交流の場として大きな役割を果たして参りました。
さらに、最近では増加する一方の三津浜・宮前地区の放課後児童クラブの待機児童に対応するため、三津浜児童クラブを厚生福祉センター内に設けるなど、子育て支援にも有効利用されております。
しかし、建物は昭和40年代前半の施設であり、障害者や多くの高齢者が利用するにもかかわらずバリアフリー化がなされておらず、築後40年以上が経過し老朽化も著しく、かねてから耐震性も問題視されており、四川大地震や新潟中越沖地震・岩手宮城内陸地震等、大規模な地震が頻発して甚大な被害が発生する中、住民の安心・安全の観点からも大規模な改修か建替えのいずれかが急務であると考えておりました。
そこで、お伺いしたい第1点目は、地区の最重要課題である三津浜支所を併設する松山市厚生福祉センターの建替えのための、(仮称)三津浜地域交流センター建設事業を今議会において予算化するに至った経緯と地域交流センターとして今後の果たす役割について、お聞かせ下さい。
さて、三津浜商店街は、かつては、「お城下」に次ぐ繁華街のメ−ン通りとして、活況を呈しておりましたが、現在では空き店舗が目立ち、人通りも少なく、閑散とした状況となっております。
 しかしながら、三津浜商店街組合はもちろん、松山西部地域開発協議会、平成船手組等の地元市民団体やNPOなどが中心となり、何とか商店街を中心として、三津浜地区に昔の賑やかさを復活することはできないものかとの声があがり、「古い町並みとグルメ散策」をテ−マにしたイベント活動、商店街を利用して去る6月6日と20日に実施され、9月まで毎月第1、第3土曜日に開催予定で、20日の愛媛新聞でも報道されました「三津浜グルメシティ シーフードバーベキュー 食べにこん会」や地域資源を活用した様々なまちおこしイベントが企画されております。
20日土曜日には、市長にもお越しいただき、また商店街のみち整備を担当する職員の方々にもお越しいただきました。心から感謝を申し上げます。
また、 「三津の渡し」は室町時代に物資や食料の輸送に使われたのが始まりといわれ、約500年経った今日においても住民の生活に欠くことのできないものとなっており、一方では地域特有の資源として三津浜地区の風物詩としても広く知られております。
そこで、 第2点目は、この三津浜商店街のみち整備のための安全歩行空間整備並びに「三津の渡し」渡船運行事業の整備計画の概要と事業実施により見込まれる効果について、お聞かせ下さい。
第3点目は、三津浜地区では、暮らしやすさと地域活力の向上を目的とした住民自治組織である、まちづくり協議会の設立準備活動が、住民により進められているとお聞きしておりますが、活動の進捗状況をお聞かせ下さい。
また、将来協議会が設立された場合、このまちづくり交付金事業実施によって整備された地域資源の活用を、まちづくり協議会が検討することも考えられるのか、お聞かせ下さい。



【答弁】

 若江議員に、私からは三津浜地区のまちづくりについてお答えいたします。
昨今の景気後退や国の三位一体改革等による厳しい行財政状況の中、本市におきましては、知恵と工夫で、まちづくり交付金制度等を有効に活用しながら、坂の上の雲のまちづくりに取り組み、地域の特性を生かした個性的な魅力あふれるまちづくりの推進に努めているところであります。そのような中、サブセンターゾーンのひとつである三津浜地区においては、数多くの有形・無形の地域資源を活用した住民主体のまちづくりを目指した取り組みが積極的に行われており、本市におきましても、
その活動を支援し、官民一体となって三津浜のさらなる魅力づくりに取り組むため、今回、ハード・ソフト両面の事業を実施することとしたものであります。
 そこで、まず、(仮称)三津浜地域交流センター建設事業を予算化するに至った経緯と今後の果たす役割についてでありますが、松山市厚生福祉センターは、建設後約40年を経過し、老朽化も激しく、現在の耐震基準を満たしていないことなどから、建替えを含め、対応策を検討してまいりました。
このような状況の中、今回、「地域交流センター建設」や「三津浜商店街のみち整備」などの事業を一体化し、三津浜地区の活性化を図る都市再生整備計画が、国において認可されたことからまちづくり交付金制度を活用した事業化に至ったものであります。また、地域交流センターには、支所をはじめ、現在の厚生福祉センターと同様に、多目的会議室、児童クラブなどを設けるとともに、新たにエレベーターを設置するなどバリアフリーにも配慮することにより、だれもが安心して利用でき、幅広い世代交流の促進や地域交流機会の一層の拡大が図られる場として、活用していただけるものと考えております。
 次に、三津浜商店街のみち整備事業並びに「三津の渡し」渡船運行事業の概要と効果についてでありますが、三津浜商店街は、かつては、周辺住民や港を利用する人々の交流の場として活気にあふれておりましたが、交通の多様化や生活環境等の変化により現在では、シャッターが下りている店が、多く見受けられる状況にあります。
 今回、三津浜の将来を心配する三津浜商店街組合や平成船手組など、地元の担い手の方々が一体となり、まちの活気を取り戻すため、商店街をイベント開催などのコミュニティ空間として活用したいという強い要望がありましたことから、これに応え、商店街の道路整備を行うことといたしました。
 今後、平成24年度までの4カ年で、約730mの区間において、地元の方々のご意見も取り入れながら景観にも配慮した舗装や照明灯の設置などを計画いたしております。
 次に、「三津の渡し」渡船運行事業についてでありますが、三津の渡しは、三津と港山間の海上約80mを結ぶ「海の市道」であり、日常生活における市民の足としてまた、観光客にとっても港町の風情を醸し出す「渡し船」として、年間約4万人の方々に利用されております。今回、2隻の痍船のうち1隻の老朽化が著しいことから、これまでに親しまれてきた渡し船の面影を残しながら、軽量で耐久性があるものにまちづくり交付金を活用して更新することといたしております。
 これら道路や渡船の整備により見込まれる効果といたしまして、三津浜地区には、往時を彷彿させる古民家や商店、倉庫など港町としての風情が感じられる施設が数多く残されていることから、今回の事業により、こうした地域資源をめぐる回遊動線として、観光振興や地域の活性化に大きな役割を果たすものと考えております。
最後に、「三津浜地区まちづくり協議会準備会」の進捗状況等についてでありますが、昨年6月の設立以来、ワークショップの実施や、勉強会の開催などの活動を通じて、目指す三津浜の将来像やまちづくり協議会の果たす役割について住民の皆さんが協議を重ね、現在は、協議会設立を目指して、組織づくりや規約の策定に取り組んでいるところであります。
今後、正式にまちづくり協議会が設立されますと、地域の行動計画である「まちづくり計画」を策定し、自己決定・自己責任のまちづくりを総合的に推進していくこととなりますので、今回のまちづくり交付金事業によって整備された地域資源の活用方法等についても、まちづくり協議会において十分ご協議をいただき、地域のさらなる活性化につなげていただきたいと考えております。その他の質問につきましては、関係理事者の方からお答えさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

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