議会報告
平成18年12月14日 質問答弁
【質問者】若江議員
【答弁を求められた者】消防局長
【主管課等】消防局総務課

【質問要旨】

2.中島地区の消防団の充実強化及び救急医療体制について
(1)消防団の活性化に向けた団員の意見集約と対応策について
(2)高齢化が進む中島地区の消防団員の定年制について


【質問】

次に、中島地区の消防団の充実強化、及び救急医療体制についてお尋ねいたします。
中島地区の火災は、昨年1年間で6件発生し、過去5年間を見ましても、ほぼ同様の件数で発生をしています。これら火災への対応は、西消防署から海上保安庁の巡視艇で隊員が現場に到着するまでは、地元消防団員の手によって消火作業が行われている現状にあります。
火災は、初期の消火が重要で、消防団の果たす役割は極めて大きく、中島地区における初期の消防体制は、地元消防団への依存度が100%という現状からも、特に団員の確保や処遇面において、より充実、強化を図っていく必要があると考えます。
聞くところによりますと、平成17年9月から消防団幹部の方と、中島6島の分団長などで
構成されている「中島地域消防団活性化会議」が開かれ、団員の生の声を聞き、活性化に向けた充実強化策に取り組んでいると伺っています。
そこで、第1点目は、消防団の活性化へ向け、どういった意見を集約し、どんな対応策を
図られているのかお伺いいたします。
また、合併から来年で3年目を迎えることとなりますが、中島地区の消防団が抱える最も
深刻な問題は、定年制であります。この定年制は、合併協議において、「松山市の制度に統一する。ただし、消防団の活動が困難となる地域については、3年間導入を延長し調整する。」となっております。全国的に見て、少子高齢化等により地方の消防団員の高齢化が急速に進んでおり、特に島嶼部の中島地区、とりわけ野忽那島と睦月島、そして二神島では、平均年齢が55歳と松山市の平均年齢43歳を大幅に上回っている状況であります。
災害が発生した場合、海に囲まれた中島地区において、もっとも頼りになるのが、生業を持ちながらも、自らの地域は自らが守るという、郷土愛の精神で災害対応に当たっている消防団員の皆さんであります。そういった、高齢化が著しいこの地区に、定年制を導入することは、団員の確保が困難な状況となると考えます。本市の場合、団員の階級ですと57歳で定年となっているようですが、60歳を過ぎてもまだまだ活動できる年齢と思われます。
そこで、第2点目は、高齢化の進む中島地区の消防団員の定年制について、どのような対応を
なされるのかお伺いいたします。
また、中島地区は、山口、広島、愛媛県の県境の伊予灘に位置し、6つの有人島と22の無人島から成るという地理的に不利な条件下にあります。産業も、ここ数年間は柑橘や漁業の不振により地域経済が低迷しており、過疎化や高齢化に拍車をかける大きな要因となっています。そういった中、現中島病院は、昭和52年8月に中島町立病院として建設され、診療科目が内科・外科・整形外科などの一般診療はもとより5島診療所の出張診療を行うなど中島地区唯一の地域医療拠点施設として多いときは人口1万人を超えていた中島地区住民の健康と安心と信頼を一手に引き受けてまいりました。
しかしながら、この中島病院も合併を契機に、民間の医療法人に事業譲渡されることとなり、現病院の南側に新病院の建設が進んでおり、来年4月からは民間の病院として新たなスタートを切ることになりました。理事者からの発表によりますと、新病院の診療体制は引き続き、24時間、365日の一次救急医療体制を確保するとともに5島診療所の週2回の巡回診療を実施するとのことでありますので、中島町出身者の一人といたしまして大いに安心しているところでありますが、高齢化の進展した中島地区で安心して暮らすためには、救急医療体制の充実は必要不可欠ではないかと考えています。
そこで、第3点目は、平成17年1月の合併後の救急患者数の実績と重症患者搬送の実態はどうなっているのか、また、民営化後における重症患者搬送等に関し、医師の同乗など、救急医療体制はどのようになるのかお伺いいたします。



【答弁】

 若江議員に、中島地区の消防団の充実強化及び救急医療体制についてのうち、中島地区消防団の充実強化についてお答えいたします。
 まず、消防団の活性化に向けた団員の意見集約と対応策についてでありますが、合併に伴い設置した「中島地域消防団活性化会議」においては、これまでに、消防団員の定年制の問題をはじめ、消防ポンプの早期更新や軽量化、また、報酬等の処遇面の改善、あるいはOB団員の活用など、数々の意見が出されております。
 この中で、報酬の問題につきましては、合併前からの検討事項でもあり、災害時の島間の支援で出動した場合や、海上で活動を行った場合の手当てとして、海上活動報酬を早速 平成17年度に創設いたしました。
 また、消防ポンプの更新につきましては、塩害や機動力アップを考慮して、通常より5、6年早い更新を行うこととし、興居島地区も含め、島しょ部であることに配慮した更新計画を推進することといたしております。
 なお、このほかにも、西消防署との合同による初の総合防災訓練の実施をはじめ消防職員の指導による訓練や演習、また、研修会や団員の交流会を通じ、消防団の充実強化に努めているところでございます。
 次に、消防団員の定年制についてでありますが、この問題は、議員ご指摘のように、中島地区消防団の中でも一番大きな課題となっているところでございます。
 本市におきましては、今後における本市全体の消防団員確保への一方策として、本年4月から、一般団員の定年制を55歳から57歳に引き上げたところでございますが、中島地区においては、423名の消防団員のうち、なお、70名を越す方々が定年を余儀なくされるという状況にございます。
 このため、高齢化の著しい中島地区消防団員の確保策といたしまして、興居島など島しょ部も含め、平成17年度から全国に先駆けて取り組んでいる「機能別消防団員」としての活用について、検討しているところでございます。
 これは、定年になっても機能別消防団員として、災害発生時等に特定して役割を果たしていただき、基本団員の活動を補完しようとするものでございます。
 現在、消防団本部や中島地区の消防団役員の方々と協議を進めており、こうしたOB団員の活用によりまして、中島地区消防団の更なる充実強化につなげて参りたいと考えております。

平成18年12月14日 質問答弁
【質問者】若江議員
【答弁を求められた者】保健福祉部長
【主管課等】医事薬事課

【質問要旨】

2.中島地区の消防団の充実強化及び救急医療体制について
(3)合併後の救急患者数の実績と重症患者搬送の実態及び中島病院民営化後の医師の同乗などの救急医療体制について


【質問】

また、中島地区は、山口、広島、愛媛県の県境の伊予灘に位置し、6つの有人島と22の無人島から成るという地理的に不利な条件下にあります。産業も、ここ数年間は柑橘や漁業の不振により地域経済が低迷しており、過疎化や高齢化に拍車をかける大きな要因となっています。そういった中、現中島病院は、昭和52年8月に中島町立病院として建設され、診療科目が内科・外科・整形外科などの一般診療はもとより5島診療所の出張診療を行うなど中島地区唯一の地域医療拠点施設として多いときは人口1万人を超えていた中島地区住民の健康と安心と信頼を一手に引き受けてまいりました。
しかしながら、この中島病院も合併を契機に、民間の医療法人に事業譲渡されることとなり、現病院の南側に新病院の建設が進んでおり、来年4月からは民間の病院として新たなスタートを切ることになりました。理事者からの発表によりますと、新病院の診療体制は引き続き、24時間、365日の一次救急医療体制を確保するとともに5島診療所の週2回の巡回診療を実施するとのことでありますので、中島町出身者の一人といたしまして大いに安心しているところでありますが、高齢化の進展した中島地区で安心して暮らすためには、救急医療体制の充実は必要不可欠ではないかと考えています。
そこで、第3点目は、平成17年1月の合併後の救急患者数の実績と重症患者搬送の実態はどうなっているのか、また、民営化後における重症患者搬送等に関し、医師の同乗など、救急医療体制はどのようになるのかお伺いいたします。



【答弁】

 若江議員に、中島地区の消防団の充実強化及び救急医療体制についてのうち、合併後の救急患者数の実績と重症患者搬送の実態及び中島病院民営化後の医師の同乗などの救急医療体制についてお答えいたします。
 まず、合併後、夜間や休日に同病院を利用した救急患者数につきましては、平成17年が、965名、平成18年1月から10月末では、867名となっております。
 次に、重症患者搬送の実態についてでありますが、手術や高度医療を要する重症患者につきましては、医師が患者搬送艇に同乗し、必要な処置ができる体制で救急隊との連携のもと、市内の救急病院へ搬送し、患者を引継ぐなど、適切な患者搬送に努めているところであります。
 また、消防局の救急統計によりますと、平成17年1月から12月までの1年間に、中島地域から搬送された患者125人のうち、3週間以上の入院を要する重症患者は32人で全体の26%となっているところです。
 次に中島病院民営化後の医師の同乗などの救急医療体制につきましては、同病院の民営化後も、現行の24時間、365日の一次救急病院として、医療法人友朋会が引き継ぐこととなっており、また、重症患者の搬送につきましても、現行どおり、病院の医師が同乗し、市管理の患者搬送などにより対応することとしております。

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